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西武1形電気機関車(せいぶ1がたでんききかんしゃ)、およびA1形電気機関車(A1がたでんききかんしゃ)は、かつて西武鉄道に在籍した電気機関車である。 西武鉄道において、1形の形式称号を付与された電気機関車は過去3代にわたって存在したが、いずれも導入後の比較的早期に他事業者へ譲渡されたことから、各形式の西武鉄道における在籍期間は最長で7年に過ぎない。 == 世代別解説 == === 1形(初代)・A1形 === 信濃鉄道が同社の保有路線の電化完成に際して、1926年(大正15年)から1927年(昭和2年)にかけて新製発注した、28 t級凸形車体を備えるウェスティングハウス・エレクトリック (WH) 社製の輸入機である1形電気機関車を前身とする〔「西武鉄道の電気機関車」(1992) pp.239 - 240〕。後年の信濃鉄道の国有化に伴って鉄道省の保有する電気機関車となり、ED22形の形式称号を付与されたのち、ED22 1が1948年(昭和23年)に、ED22 3が岳南鉄道への貸与を経て〔「私鉄車両めぐり39 西武鉄道(完)」(1960) p.41〕1956年(昭和31年)にそれぞれ西武鉄道へ払い下げられた〔「西武鉄道の電気・蓄電池機関車」(1970) pp.64 - 65〕。前者は1形(初代)1を称し、後者は導入当時既に1形の形式称号を付与された他形式(後述する3代目1形電気機関車)が在籍したことからA1形A1と区分された〔。 1形(初代)およびA1形の前身である信濃鉄道1形電気機関車は、西武鉄道の前身事業者である武蔵野鉄道が新製発注した11形電気機関車(旧デキカ10形)と同形機であり〔「西武鉄道の電気・蓄電池機関車」(1970) p.63〕、運転台が11形においては進行方向右側配置であったのに対し、1形(初代)・A1形は左側配置であったことから、前後妻面の乗務員扉および車体の前後に張り出した機械室の位置関係が左右逆転している点が異なる程度であった〔『西武の赤い電機』 pp.214 - 215〕〔『西武の赤い電機』 p.220〕。 1形(初代)1は導入後間もない1948年(昭和23年)11月に近江鉄道へ貸与され、翌1949年(昭和24年)9月に正式譲渡された〔。またA1形A1は1960年(昭和35年)7月に松本電気鉄道(現・アルピコ交通)へ譲渡された〔。従って1形(初代)およびA1形の在籍時期は重複していない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「西武1形電気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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